犬の下痢と嘔吐、原因の見つけ方と対処法

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消化器は、口から入れた食べ物を消化し、

便として排泄するまでの働きをする器官で、

食道、胃、小腸、大腸に大きく分けられます。

 

消化器病の主要な症状は嘔吐と下痢で、

この2つを消化器病の2大症状と呼んでいいでしょう。

 

この2大症状の特徴も含め、犬の下痢と嘔吐について書いてみました。

 

 

 

下痢の原因部位の見分け方

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動物が下痢を起こした場合、主要な原因は2つ考えられます。

 

小腸に異常がある場合と、大腸に異常がある場合です。

 

 

この鑑別は重要ですが、

症状の特徴をいくつかを知っていれば、比較的簡単に区別できます。

 

 

 

体重の変化

 

 

体重の変化で原因部位を見分けることができます。

 

下痢や嘔吐を起こし、

体重が減少してきたときは、原因は小腸にあります。

 

小腸では食べ物の栄養が吸収されますが、そこに異常があると、

栄養が十分に吸収されず、体重の減少がおきます。

 

大腸の主要な働きは水分を吸収することです。

大腸の何らかの異常のために、水分が吸収されず、下痢や嘔吐が起こっても、

栄養はすでに吸収されていますから、体重の減少はあまり見られません。

 

 

 

便の状態

 

便にゼラチン状の粘膜や鮮血が混じっているときは、原因は大腸にあります。

 

また、便の回数が多いとき、

便をこらえることができず、すぐに出てしまう場合も、多くは大腸性です。

 

 

小腸性の下痢の場合は、口臭があったり、

腸にガスがたまってお腹がふくらみ、押さえるとゴロゴロ音がしたり、おならが出たりします。

 

 

また、水をよく飲む場合も、多くは小腸に原因があります。

 

嘔吐を伴う場合は、小腸性であることが多いのですが、

大腸の病気でも約30%は嘔吐を伴います。

 

 

 

下痢、嘔吐の直接的な原因

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食べ過ぎ、誤食

 

食べ過ぎ、また、腐敗したものを食べたために、下痢や嘔吐を起こします。

 

家では悪い食べ物を食べる心配はなくても、

散歩中に拾い食いをすることもありますので、注意しましょう。

 

 

 

ストレス

 

環境の変化がストレスとなり、下痢や嘔吐の原因になることもあります。

 

しかし、原因がすぐに明らかにならない場合、

何でもストレスのせいにするのは危険です。

 

安易にストレスのせいにすると、重大な病気の発見が遅れることもあります。

 

 

 

寄生虫やアレルギー

 

寄生虫がいるために、下痢や嘔吐を起こすこともあります。

 

寄生虫は定期的に検便を受け、見つかった時点で駆除しましょう。

 

 

検便を行う間隔は、室内犬は年に2回、

室外犬および散歩をする犬は年に4回が目安です。

 

食物アレルギーが下痢の原因になることもあります。

食物アレルギーは、アレルギーの原因となる食べ物を除去することによって治療します。

 

アレルギーの特別食については、獣医師の指導に従ってください。

 

 

 

伝染病

 

パルボウイルス腸炎などの伝染病は、

激しい下痢や嘔吐を引き起こし、死亡率の高い恐ろしい病気です。

 

しかし、この病気は予防接種によって予防できます。

予防接種を受けていれば、心配はありません。

 

 

 

対処法

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下痢をしている動物が、元気があれば、さほど心配する必要はありません。

 

しかし、元気がなく、食欲もない場合は、

重篤な病気にかかっている可能性もありますから、

速やかに動物病院で検査してもらってください。

 

 

動物病院では、血液検査、尿検査、X線検査のほかに、

内視鏡検査、超音波検査などを利用して、徹底的に検査を行なうことができます。

 

 

最近では、動物の医療でも、

内視鏡(胃カメラ)による検査が導入されるようになりました。

 

内視鏡は画期的な技術であり、これを利用することによって、

開腹手術をしなくても、約75%の異物は口から取り出すことができます。

 

 

下痢も嘔吐も絶食が基本です。

 

 

絶食の目的は胃腸を休めることです。

消化器を休めることによってその機能を回復させます。

 

動物が比較的元気であれば、24時間絶食させます。

元気がない場合は、動物病院で輸液をしながら、絶食させます。

 

絶食後、消化のよい食べ物を少しずつ与えます。

 

量は健康なときの3分の1か4分の1程度とし、

胃に負担をかけないように、少量ずつ何回かに分けて与えます。

 

絶食中に水を飲みたがったら、氷を与えてください。

 

 

 

まとめ

 

 

嘔吐や下痢は症状が目に見えます。

 

飼い主の方が簡単に気づくことのできる症状です。

これらについて基本的な知識があれば、原因を推測できることもあり、

また動物病院に連れていった場合も、診察に役立つ情報を提供できます。

 

 

原因はいろいろありますが、飼い主の方は、

原因に思い当たることがないかどうか考えてみましょう。

 

動物に元気がなかったり、症状がある程度長く続く場合は、

何はともあれ動物病院に連れていくことが重要です。

 

 

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