盲導犬の訓練士の給料は一体いくら?

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犬が好きなので犬の訓練士になりたい、

またメディアなどでも盲導犬の活躍ぶりがよく紹介されているのを見て感動したから、

盲導犬を訓練したいと思っているという方が最近増えているようです。

 

 

ですが、

 

「いまいちどうすればなれるのかなどがわからない。」

 

また、詳しい内容なども知らない。

という方も少なくはありません。

 

そこで、盲導犬訓練士について、書いてみました。

 

 

 

盲導犬訓練士になるには?

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盲導犬訓練士になるためには、

まずは、全国の盲導犬育成団体、多くは社団法人、一般財団法人ですが、

そこの施設に所属し、職員となる必要があります。

 

 

訓練士の人数は、全国でも限りなく少数であり、

欠員が生じない限りは、まず入所も難しいのが現状です。

 

学歴、性別不問で、不定期採用の告知をよく注意し、応募する必要があります。

 

一番よくあるのは、大学の長期休暇などを利用した、

ボランティア活動に従事し、身近に、訓練士や指導員を見てから、

該当する団体に申し込むのが妥当ですね。

 

 

長い間、盲導犬訓練士には、専門学校も、大学もありませんでした。

 

日本初の盲導犬訓練士学校は、

盲導犬の将来を担う優秀な訓練士の養成を目指して、平成16年に開校しました。

 

 

訓練理論や犬の健康管理、視覚障害リハビリテーション、

訓練実習、一般教養などを2年間学ぶ基礎科と、

より専門的な研究や実習を行う1年間の専修科があります。

 

 

日本盲導犬協会では、

盲導犬のみならず人と共に生きるすべての補助犬の訓練において基本となる知識を

修得した訓練士の養成が、広く障害者福祉に貢献するとの考えから、

入学金・授業料は無料とし、協会に寄せられた貴い募金で運営しています。

 

 

また、全国の盲導犬協会で、公益財団法人日本盲導犬協会認定の、

盲導犬育成施設の職員となるため、そこでは、専門学校さながらの専門教育が行われます。

 

 

最初、ボランティア体験があり、自分にその職業が合うかどうかの、

インターンシップのような活動からスタートするのが一般的のようです。

 

 

基礎科は、実習が多く、

1日6時時間、午前と午後で3時間、講義は1コマ3時間、授業5回

で1単位だそうです。

 

 

講習は、視覚障害リハビリテーション、障害者福祉論、障害者心理学、衛生学、犬学、

犬行動学、繁殖学、盲導犬事業論、英語、訓練理論など、16項目ほどあります。

 

訓練実習では、訓練士候補生が、訓練犬1頭を担当します。

 

訓練は、担当職員の指導の下に行われ、

入学金、授業料、実習費や施設費用は、全て無料です。

 

 

ただし、訓練用ユニフォームは自己負担、教材も自分で出費することになります。

 

盲導犬基礎科は、2年間、訓練専修科は基礎科卒業後、1年間学んで修了となります。

 

そして全国の盲導犬協会に属し、盲導犬を貸与するための、施設で働くことになります。

独立し、個人で営業することは出来ないことになっています。

 

 

 

盲導犬訓練士の仕事とは?

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多くの人が、

 

「訓練士は四六時中、犬の訓練をしている人」

 

と考えるようですが実はそうではありません。

 

 

もちろん、盲導犬の訓練はしますが、それ以外にも、

訓練犬の配食や訓練犬の日常の世話などの仕事もあります。

 

 

また、盲導犬を希望する視覚障がい者からの問い合わせや体験歩行の要望に応じたり、

盲導犬ユーザーへのフォローアップなども訓練士の仕事です。

 

 

直接、盲導犬や視覚障がい者にかかわることだけでなく、

盲導犬を引退した犬(リタイア犬)とリタイア犬を飼育するボランティアを希望してくださっている方、

盲導犬には向かないと判断された犬とその犬のオーナーとなってくださる方との橋渡し役なども仕事の一部です。

 

 

 

もちろん、報告書の作成などの事務関係の仕事もあります。

 

就業時間は、朝は6時から、夕方4時30分位が多く、夜勤もあります。

犬が好きであることは極めて重要ですが、

根気と体力を要する、なかなか厳しい職業です。

 

 

 

盲導犬訓練士の給料は?

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盲導犬訓練士の初任給はだいたい月給で15万円くらいだと思って下さい。

 

つまり、盲導犬訓練士のリアルな年収はだいたい200万円が相場です。

ただ、年齢などでも、異なっています。

 

 

20代の給料(収入):16万~17万円前後

 

30代の給料(収入):20万円~24万円前後

 

40代の給料(収入):25万円~30万前後

 

 

というのが、一般的のようです。

 

 

つまり、盲導犬訓練士の給料は、決して良いものではなく、

見習い期間中だとさらに収入は低くなります。

 

盲導犬の訓練をする法人のほとんどは利益追求ではなく、

また募金や寄付金などによって運営されているため、

人件費にも限りがあるというのが現状のようです。

 

 

 

まとめ

 

 

盲導犬の訓練士は、とても社会的に認知度の高い職業でやりがいのある福祉の職業ですが、

現状公的資格はなく、また給料、福利厚生などの待遇面も充実しているとは決して言えません。

 

 

盲導犬訓練士になるのは、かけた時間と得られる収入で考えたら、

相当費用対効果が悪いと言わざるを得ません。

 

 

ただ単に

「犬が好きだから」

といった安易な動悸ではなく、

 

「盲導犬を育てたい」

「視覚障害者のためになりたい」

 

という強い意志がなければ勤まらない職業ですね。

 

 

 

盲導犬を訓練している法人は全国で9ヵ所のみで、

欠員が発生したときに若干名だけ求人募集しているのが実情です。

 

 

また最近になって人気が高くなっているので、

採用希望者は増加傾向にあるのでかなり倍率も高く、狭き門です。

 

それでも、盲導犬訓練士になりたいと思えるような

強い目的意識がある方だけが目指せるのです。

 

 

ただし、仮にボランティア的な要素が多くても、

この職業に関しては、障害のある人にとっては、希望の光ですから、

誇り高く、崇高な職業であることは言うまでもないでしょう。

 

 

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コメント

    • Nakano Osami
    • 2016年 7月17日

    善意を良いことに訓練士の年収が余りにも低いことに
    怒りを覚える。
    日本国の政治家と日本国の文明度合の低さに失望。
    なんとかせにゃああかん。

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