盲導犬の訓練は1日にして成らず!

この記事は3分で読めます

image

盲導犬について、興味のある方も少なくはないでしょう。

 

「どうして、あんなに堂々としているのか?」

「いつから、訓練を受けているのか?」

 

そして、

 

「どんな訓練を受けてきたのか?」

 

あんなに立派に仕事をやり遂げている盲導犬を街中で見かけたりすると、

やはり気になります。

 

そこで、盲導犬の訓練のことについて書いてみました。

 

 

 

本格的な訓練が始まるまで

image

 

 

 

 

犬との関わり方を学ぶ

 

盲導犬の血統を持つ繁殖犬の間に生まれた盲導犬候補の子犬は、

月齢2ヶ月頃までブリーディングウォーカー(繁殖犬飼育ボランティア)

の家庭で過ごします。

 

その間、栄養たっぷりの母犬のおっぱいを飲みながら、

早い時には1日100gも成長するそうです。

 

 

また、きょうだい同士の遊びの中で犬との関わり方などを自然と学習するのです。

この頃は食べて、遊んで、寝て、また食べての毎日です。

 

 

 

人といる楽しさを学ぶ

 

 

月齢約2ヶ月~1歳までは、

約2ヶ月間一緒に過ごした母犬やきょうだい達と離れ、

子犬たちはそれぞれのパピーウォーカー(子犬飼育ボランティア)の家庭に

1歳まで預かってもらいます。

 

 

子犬の社会性が養われる大切な時期に、

家族の一員として愛情たっぷりに育てられることによって

「人と一緒にいることは、楽しいことだ」

と自然に考えるようになります。

 

 

 

本格的訓練のはじまりは?

image

 

 

1歳になれば、犬たちは本格的な訓練に入ります。

 

住み慣れたパピーウォーカー宅から、犬舎での集団生活に環境が急変します。

中にはすぐには馴染めない犬もいるようです。

人間が大学生になっていきなり寮生活を始めるようなものですね。

 

 

しかし、適応能力の高いゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーですから、

慣れない場所でもしっかりご飯は食べますし、

数日間ですっかり慣れてしまうのが一般的です。

 

 

訓練中は犬舎から一日が始まります。

まずはトイレを済ませます。

トイレを済ませると、食事の時間です。

 

また、毎日体の調子をチェックします。

そしていよいよ訓練が開始されるのです。

 

 

訓練はまず、

人に注意を向け、その指示に従うための「基本訓練」から始まります。

 

普通の犬たちにもしつけるような、

オスワリ、フセ、マテ、などの号令(コマンド)に

スムースに従うようにすることからはじまります。

 

 

多くの子供がそうであるように、犬たちは厳しい訓練は嫌いです。

嫌々やることは頭に入らないのは人も犬も同じでしょう。

 

訓練士さんは犬のやる気を引き出すために犬にとって

「厳しい訓練」ではなく、「楽しい訓練」を心がけているそうです。

 

 

例えば、鬼ごっこのように犬が訓練士を探して、

追いかけて来るのを見計らって、「カム(おいで)」というコマンドを教え、

近くまで来たらロープなどで遊んでやり、

犬が「楽しい経験」を強く記憶するようにするそうです。

 

 

基本訓練とほぼ同時進行で誘導訓練を行なわれます。

 

これは、

 

 

1.道の左に寄って歩く

2.段差を知らせる

3.交差点を知らせる

4.障害物の回避する

 

 

という、

盲導犬が視覚障がい者の方を安全に誘導するための

4つの誘導動作をマスターするための訓練です。

 

基本訓練では必要なかった

「ハーネス」を装着し、犬が人の前を歩いて誘導する事を教えていきます。

 

 

この時も、犬ができるだけやる気を維持できるように、

訓練士はさまざまな工夫を凝らします。

 

訓練中はグーッド(Good)という

ほめ言葉で犬に正しい行動を認識させ、勇気づけ、意欲づけることがとても大切です。

 

もちろん、タイミング良くGoodとほめるだけではありません。

 

 

失敗したときは、タイミング良く「No」と叱ってやることで、

「Good」の意味がより強まります。

 

この場合、

犬が正しい動きを完全に理解しているのに、

やろうとしない時には叱ってやるのが最も効果的なのです。

 

犬がしぶしぶでも行動を開始したら、すかさずほめてやる。

これが大切なことのようです。

 

約1年をかけて、訓練は行われます。

 

 

 

基礎が終われば、外の訓練コースへと進み、

静かな環境からやがて住宅街、繁華街、バス、電車と次第に難易度があがります。

 

これらの訓練を進めていく一方、

訓練の進み具合をチェックするため訓練士や指導員は自らが目隠しをして

実際に歩くなどして訓練犬の評価を定期的に行い、

訓練の最終段階まで進むと、最終チェックを行います。

 

 

細部にわたるチェックを行ない、健康状態もチェックします。

訓練の状態と健康面で適性を認められた訓練犬が、視覚障がい者との共同訓練に入ります。

 

一番大事なのは完璧に歩くことではなく、安全に歩くことです。

そして、試験に合格すれば、協会での訓練は卒業となります。

 

 

 

まとめ

 

 

このように盲導犬は、生まれた時から引退するまで、

たくさんの人の愛情とボランティア精神によって支えられています。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. image
  2. image
  3. image
  4. image
  5. image
  6. image

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。